指導のポイント


算数が苦手な子は、大きく分けて2つのパターンがあります。

    @ 何もできずとまってしまうパターン
    A 解きはするが雑で間違いだらけのパターン

どちらにしても、必要なのは解き方を暗記させることではなく、どのように考えて進めるかを理解させることです。また、それは、どのようなノートにするかにかかっています。

子供ですから、「こうしてね」と言ってすぐに対応できる子はいません。

ですから、ノートの約束を守らないときは、厳しく接します。しかし、3ヶ月もすれば解き方の残し方が身についてくるでしょう。

一例をお見せします。

【その1】
過去問ノートを採点したところです。国語力がないため、不自然な文章、設問の意味が伝わらないなど・・・
ここで感じていただきたいのが、苦手な子がここまで書けるように成長しているということです。
まずは「とまってしまう」か「空欄」とならぬよう、長期間かけて、表現することを徹底します。



【その2】
指導時に使用していたノートですが・・・
分かりますか?「この式はこれを示しているんだよ」ということが全てわかると思います。
算数の偏差値がやや低い子だったので、前半は丁寧に考え方を残させて、後半はそれを削る方向で指導しました。




【その3】
式の中に単位が入っているのが分かりますか? 比をきちんと記号を用いて表しているのがわかりますか?
割合感覚がいまいちだったので、「なぜこの式を使うのか?」「なぜ掛け算をするのか?」等・・・理由にこだわって教えました。



【その4】
その3の子の過去問ノートです。しっかり理科でも算数でも実践できていますね。
まだ9月次のノートなので、正答率はいまいちですが・・・。





数字だけを、また式だけを残したノートは最悪。それは考え方とはいえません。

上のノートのように「何について解いて」「どのような結論が待っていて」と、常に頭に論理性や方向性をもたせていきます。


また、単位の理解ができていない子が最近多いです。速さをはじめとする割合・面積比・体積比が理解できていないこのパターンはほとんどこれです。単位をノートに徹底的に入れさせるのはこの対策でもあります。

数週間では無理ですが、数ヶ月の指導で、大体の子が解き方を残せるようになります。
そのころには成績にも変化が出てきます。


毎回指導の詳細をご報告しますが、これは絶対に集団では得られないものです。

まずはメールにてご相談ください。



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